エンジンの違いでわかる大型オートバイの性格
大型オートバイといえば、昔はナナハン(750cc)を思い浮かべる人も多いでしょうが、最近はそれ以上の排気量、例えば1000cc前後のものも一般的になっています。一口に大排気量エンジンといってもその性格は様々です。
例えば大型車の代名詞ともいえるアメリカのハーレーダビットソンのV型2気筒エンジンは45度のシリンダ角による独特の音と鼓動感が魅力ですが、イタリアのドゥカティは、同じVツインでもシリンダ角を90度にすることで振動を抑えた高性能のスポーツバイクを数多く生み出しています。
一方、大型オートバイの定番とも言うべき4気筒エンジンは、シリンダを4つに分けることで振動を小さくし、スムーズで扱いやすい特性を持つことから、スーパースポーツからスポーツツアラー、ネイキッドタイプのバイクまで様々なタイプのオートバイに用いられています。
少し変り種としては、より多くのシリンダを持つ6気筒のものも一部では生産されています。6気筒ともなるとシリンダブロックが大きく重くなるのでスポーツバイクには向きませんが、ホンダやドイツのBMWが、6気筒の高級クルーザーを生産しています。